のびのびとした子どもを育てよう | 聖園幼稚園

 数年前、天気の良かった日に、県北の三次市の中心部から三次市君田町へ向かう道をドライブしたことがありました。小さな峠道を越えて少しカーブした下り坂を少し走ったその先に、農家の庭先の大きな鯉のぼりが、五月の風を腹いっぱいにうけて伸び伸びと泳いでいました。農家の手前には田植えを終えた緑色の水田が広がっていました。鯉のぼりの背後には日が当たって黄緑色や黄金色の混じったような、まるで柔らかい毛布のような里山がありました。五月の青空の下、日が当たると黄金に輝くこともある黄緑色の里山、緑色の水田の中で泳ぐ黒や赤の大きな鯉のぼりが伸び伸びと泳ぐ姿は、色の調和が素晴らしく、ハンドルを握りながら思わず感動の声を上げてしまいました。

 以前岡山市内や広島市内で見かけた鯉のぼりは、ビルの谷間の狭い空間の中で、なにか窮屈そうに泳いでいました。三次市君田町でその時見た鯉のぼりは、広い空間の中で風をいっぱいに受けて伸び伸びと泳いでいました。子どもたちが伸び伸びと育っていくためには、子どもたちの周りに伸び伸びとしたゆとりのある環境が必要です。私たち大人が、豊かな心や温かい心を持ち、ゆとりある心で子どもたちを見守り、伸び伸びとした子どもたちを育てていきましょう。

学校法人広島信望愛学園

聖園幼稚園

園長 滝井 英昭


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カテゴリー在園児向け > 園長コラム > 在園児向け
掲載日2013年5月10日
更新日2013年5月10日
閲覧回数1,511 回
記事区分園長コラム在園児向け
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編集者聖園幼稚園
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