2019年11月園長コラム
涼しげな秋空に変わり、木々の葉も黄色や赤に変わりはじめています。
11月にローマ法王フランシスコが日本を訪れ、24日には広島の平和公園で話しをされる予定です。1981年にヨハネ・パウロ2世の来日以来、日本の歴史の中で2回目です。ローマ法王とは聖ペトロの後継者でキリストの代わりに教会を導く方です。イエスがその弟子たちの中でシモンを選んで、彼にペトロつまり”岩”という名前を付けました。使徒ペトロはイエスの死と復活のあとで、福音を述べ伝えるために、ローマへ行き、そこで紀元後67年に十字架につけられました。その遺体はバチカンと呼ばれるローマの地区にある墓に埋葬されました。313年に宗教の自由が認められた後、その場所にサンピエトロ寺院が建てられました。つまり、現在のバチカン市国のサンピエトロ寺院です。ペトロの後継者であるローマ法王は、それぞれの時代にイエスの教えを振り返り、その正しい解釈を伝えたりするのです。
ヨハネ・パウロ二世は広島で “戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です。”と言って、平和アピールを始めました。続けて “過去を振り返ることは、将来に対する責任を担う事です…平和への道を歩もうではありませんか。その道こそが、人間の尊厳を尊厳たらしめるものであり、人間の運命を全うさせるものであります。平和への道のりが、平等、正義、隣人愛を遠くの夢ではなく、現実のものとする道なのです…ともに手をとり合って、友情と団結のある未来をつくろうではありませんか。窮乏の中にある兄弟姉妹に手をさし伸べ、空腹に苦しむ者に食物を与え、家のない者に宿を与え、踏みにじられた者を自由にし、不正の支配するところに正義をもたらし、武器の支配するところには平和をもたらそうではありませんか。あなたがたの若い精神は、善と愛を行う大きな力を持っています。人類同胞のために、その精神をつかいなさい。”と。
この言葉を心にとめて、子を持つ親として「平和」という価値観を育む大切さを思い、11月に訪日されるフランシスコ教皇様のお言葉を待ちましょう。
園長 アルナルド・ネグリ
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