ちいさき花巻頭

2019年4月の記事一覧

2019年05月園長コラム

 街のあちこちで色とりどりのバラの花が咲く5月となりました。5月はお母さんの月です。十戒の中の一つに「父と母を敬え」とあります。子どもを育てる上で両親はとても重要な役割を果たしています。ですから常に両親への感謝の気持ちを忘れてはなりません。「母の日」を通して子どもたちにとってお母さんがどれほど大切な人であるかを改めて思い出しましょう。毎朝園庭でお母さんから離れられなくて泣いているこどもの姿を目にします。お母さんの大切さがよく伝わる光景です。もちろん少しずつ社会に慣れていくことは必要なことですから、幼稚園で先生やお友達と過ごす時間を増やし、お母さん以外の人と関わりを持っていくことは子どもの成長にとって必要なことです。

 5月はマリア様の月であり、毎年幼稚園ではマリア祭が行われます。2000年以上前の5月31日天使ガブリエルからイエスの母になると告げられたマリア様が、自分よりも半年前に奇跡的に子どもを身ごもった親戚で高齢のエリザベトを訪問したことが始まりです。マリア様がエリザベトを手助けするために訪問したことは、マリア様が思いやりに満ちた方であることを表しています。聖母月(=5月)を迎え、マリア様が「お母さんの心」で私たちを守り助けてくださることに感謝し、またマリア様から思いやりや助け合う心を今一度習うひと月としましょう。

 特に天のお母さまであるマリア様が、幼稚園の全てのお母さんたちを守ってくださるようにお祈りしています。

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2019年4月園長コラム

みなさん、進級・入園おめでとうございます。

 4月は新しい出発の月です。長い冬の間眠っていた自然が目を覚まし、若草が芽生えいろいろな草花が咲いて、暗い景色からきれいな鮮やかな景色に変化するこの時期に、教会ではイエズス・キリストの受難と復活を祝います。イエスは最後の晩餐で間近に迫った自分の死の意味を伝えるために「わたしがあなたがたを愛したように互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。友のために命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」(ヨハネによる福音書15章12~13節)と言われました。イエスはこのように私たちを愛していたので、十字架上で苦しい死を迎えてくださったのです。そして、3日目に死者の中から蘇ったのです。イエスの復活は愛である神様の力を表しています。この受難と復活の出来事が、全ての人に大きな希望をもたらし、教会の存在とそのすべての活動の礎となっているのです。

 キリスト教に基づいた聖園幼稚園の教育方針はまさにここにあるのです。つまり、人間にとって最も必要なことは“愛”なのです。またこの愛は、人の“力”になるのです。

 新しい年度が始まると友達と一緒に遊ぶことを楽しみにしている子もいれば、お母さんから離れられず泣き出すお子さんもいるでしょう。それぞれのこどもの姿を理解して温かく受け入れ、こどもたちの心に“愛”が育まれるよう教職員一同努力してまいります。この1年が楽しく子どもたちの成長に役立つ一年となりますように、心からお祈りしています。

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